1:はじめに → 2:企画趣旨 → 3:本誌の特徴 → 4:本誌の内容 → 5:ターゲット → 6:本誌の効果 →
7:運営の方法 → 8:おわりに
企画者は、米沢に生まれ米沢に育ち、高校を卒業して10年間米沢を離れた。首都東京での生活は、故郷での生活の何十倍とも思えるほど多忙な日々であったが、故郷での生活よりもはるかに楽しかった。
東京では、たくさんの人と出会い、寝る間を惜しんで遊ぶ事ができた。彼女と毎回違う場所でのデートができた。何かを始める際には片手を伸ばせば教材が手に入った。やりたい事が次から次へと感じられた。目標を実現している人たちがたくさんいた。米沢での生活とは似ても似つかないものであった。今、米沢の地に戻りその違いを実感することができた。
―東京にあって米沢に無いものとは何か。
まず、企画者が東京での生活に驚いた事は、地域の情報誌が非常に多い事だ。若者向けにエンターテインメントに富んだ情報を掲載する東京ウォーカー(角川書店/発行部数約14万部/週)やTokyo一週間(講談社/発行部数約14万部/週)などはその代表例である。一冊の本の中の情報量は半端ない。若者はこぞって読み合い情報を共有していた。街を歩けば、多種多様のショップ販促券や広告入りのポケットティッシュが当たり前の様に手に入る。また、そこら中に無料情報冊子がところ狭しと並び、情報が身近に蔓延しているのである。自身で選ばなければならないほどに。
―東京にあって米沢に無いもの。それは、圧倒的な情報量である。
企画者はそう考える。必要な情報には、知識を広め、ドキドキワクワクと気持ちを高揚させ、楽しいと思わせる喜びを与える。また、次の行動のキッカケにつながり新しい発見を見出してくれる。それは、希望と活力になり、幸福感または満足感に変わって行く。
では、米沢で何か情報を得たいと思った際に、我々はどうしているのだろうか。企画者はまず、両親、友人、知人、に聞くことから始まる。いわゆる口コミである。それで満足できなければ、インターネットの膨大な情報からチョイスする。大抵は、後者になる。その結果、米沢外の情報に満足を得る。もちろん、経済の流れもこれに当たることはいうまでもない。他の市民はどうであろうか?「昨日、山形に行って◯◯買って来たよ」「仙台に行ってさ―」企画者の周りでは、そんな言葉を耳にできる。
ほとんどの米沢市民が、地元を利用していないのである。少なくとも企画者の周りには。なぜ、そういった事が起こるのだろうか。情報源にあると考えられる。
現在、私たちの情報源の大部分は、口コミである。しかし、そうであるにも関わらず、欲する情報提供者が意外にいないのである。そして、それ以外の情報の選択肢である、テレビ、ラジオ、情報誌、インターネットには市外の情報の方がはるかに多く魅力的なのである。
そこで、企画者は地元市民が地元情報を得る手段が必要であると考える。
私たちの住む都市は、人口と情報量が比例しない地域になっていないだろうか。はたして、情報を必要としている方に、その情報が届いているのだろうか。
それを作り出す事で我が米沢に滞りない潤いをもたらす事ができるのではないか。また、若年層ほど情報を欲しているの違いない。それを円滑に提供可能にすることで、人口の流出も抑制でき、新たな経済層が米沢に根付いていくのではないだろうか。
「へー、米沢にこんなとこあったんだ」「今度行ってみよう」その言葉を期待している。
上記の通り、企画者が願っているのは米沢の活性化である。米沢市民が地元情報を共有することによって巻き起こる新しいムーブメントである。それをふまえて地域密着完全配布型フリーペーパー「月刊YONEZAWA」を企画推進したい。この名称は、米沢市というテーマ性を濃くし、情報源と発信先を限定する事によって、欲している情報をピンポイントに提供するためのものである。また、我々がもっとも馴染んでいる言葉である。
本誌「月刊YONEZAWA」の内容を次の各項目ごとに説明記載する。
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